世界をまたいで広まった競技・フットサル〜その歴史と現状〜

フットサルは人気スポーツの一つであり、日本でも子供から大人まで多くの人が熱中して取り組んでおられます。しかし、そのバックグラウンドに関しては意外とあまり知られていないと思います。そこで、今回の記事ではフットサルの歴史、そしてその世界的な広がりに関して解説したいと思います。是非ご覧ください。

 

1.フットサルの歴史

フットサルは意外と古い歴史があり、その起源に関しては2つの説があると言われています。それぞれみていきましょう。

 

・インドアサッカーから派生

一つは、スカッシュのように室内で壁の跳ね返りなどを利用して競技を楽しむ「インドアサッカー」から、現在のフットサルになった説があります。サッカー発祥の地であるイギリスから始まり、ヨーロッパ、北米、オーストラリアに競技が広まったとされます。

 

・南米のからサロンフットボールから発祥

もう一つは、弾まないボールで競技を行う「サロンフットボール」から発展して、現在のフットサルに至ったという説もあります。南米ウルグアイで考案され、その後南米全域に広まっていったとされます。

 

2.世界的に広まるフットサル

フットサルは現在、世界規模で行われる競技として広まっています。

 

・ワールドカップ

サッカーと同様にFIFAが主催するフットサルワールドカップが4年に1度開催され、1989年に初めてワールドカップが開催されています。国別優勝回数はサッカー大国ブラジルが5回と最も多く、次いでスペインが2回と記録されており、サッカーの強豪国と言われるような国がフットサルも強い傾向にあるようです。

 

・オリンピック

2018年にユースオリンピックで、初めてオリンピック競技として採用され、ユースの大会ではあるものの、フットサル競技がまた一つの歴史を作ったと言えるでしょう。

 

3.フットサルリーグについて

フットサルは日本での競技人口は比較的多く、身近なスポーツという印象はありますが、フットサルリーグの認知度はまだ低いです。一方、世界的にはハイレベルなプロリーグがあり、日本では想像できないほど、世界規模での競技熱は高いとされています。

 

・国内リーグ

日本のフットサルのリーグ(Fリーグ)には、名古屋オーシャンズというプロチームがあるものの、他の多くのチームはアマチュア選手で構成され、まだ発展途上と言われている段階です。

 

・海外のリーグ

スペイン、ドイツなどのヨーロッパ諸国やブラジルやアメリカなどではハイレベルなフットサルのプロリーグが存在しており、サッカー同様に人気や知名度が高いと言われています。特にスペインではフットサルの世界最高峰のリーグLNFS(リーガ・ナシオナル・デ・フットボル・サラ)があり、多くの一流フットサルプレーヤーはここを目指し、日々努力を続けています。

 

4.まとめ

フットサルは南米あるいはイギリスから発祥したとされ、比較的歴史の古い競技です。サッカー同様にFIFAが主催するワールドカップが開かれるだけでなく、オリンピック競技として近年採用されました。日本のフットサルリーグはまだまだ認知度は低いですが、世界的にはハイレベルなプロリーグもあり、競技人口も年々増加しているから、今後はさらに人気が深まり、日本でもより活発に行われるスポーツになると予想されます。