フットサルにおけるキーパーとは?サッカーと比較して解説

フットサルは人気スポーツの一つですが、サッカーと類似した点が多いスポーツとして知られています。そのため、フットサルとサッカーのキーパーで何が違うのかわからない方も多いと思います。そこで、今回の記事ではフットサルのキーパーがどのようなもので、サッカーのキーパーと比較するとどうなのか解説してみたいと思います。

 

1.フットサルにおけるキーパーの役割

フットサルのキーパーは「ゴレイロ」とも呼ばれており、味方のゴールを守り、チームの失点を防ぐ大切な役割があります。ゴールを守るという点では、サッカーのゴールキーパーと同じです。

 

ルール上で大きく違う点としては、サッカーでは相手ボールがゴールラインを割った場合、ゴールキックから始まりますが、フットサルでは「ゴールクリアランス」と言って、ゴレイロからのスローイングで再開します。

 

2.プレースタイルの違い

フットサルのゴレイロとサッカーのキーパーではプレースタイルが大きく違うと言われておりますので、ここを詳しく解説したいと思います。

 

・ポジショニング・基本姿勢

ポジショニングはフットサルもサッカーと同様で、相手が持っているボールと自分が守るゴールを結んだ直線上に立つことがセオリーとされています。基本姿勢は、足を肩幅よりやや開き、中腰で手はお腹や腰の前あたりで構えるのが一般的です。

 

また、ゴレイロはシュートを打つ相手にプレッシャーをかけることも重要で、手を大きく広げたり、飛び出しを行ったりすることもよくあります。

 

・セービング

フットサルはコートがサッカーよりも狭いため、サッカーよりも近い距離でシュートを打たれる場合が多いです。そのため、サッカーのキーパーは手を使ったセービングやパンチングが多いのに対し、ゴレイロはゴール前で全身を使って壁を作り、体のどこかにボールを当てることで、失点を防ぐのが主流です。

 

また、こぼれ球に対して飛び出しを上手に行うことでセーブ率もアップします。

 

・スローイング

ゴレイロはサッカーのキーパーよりも、スローイングの精度を求められる場合があり、シチュエーションに応じて、オーバースロー、アンダースロー、サイドスローを使い分ける必要があります。投げ方についてはスナップを効かせることがコツで、サッカーのキーパーよりも、スローイングの練習をする必要があります。

 

3.身につけるものの違い

サッカーのキーパーはキーパーグローブをするのに対し、多くのゴレイロは指にテーピングを巻いて、素手で試合に出場することが多いです。先でも述べたように、ゴレイロはスローイングの精度も重要視されており、素手でやる方が指先の感覚もわかり、投げやすいからです。

 

またフットサルは床が硬い体育館などでやることもあるため、ゴレイロは肘当てや膝当てをつけること場合も多いです。

 

4.まとめ

フットサルのゴレイロとサッカーのキーパーは共通している部分もありますが、セービングやスローイングなど、プレースタイルにおいて異なる点がいくつかあります。フットサルの場合はコートが狭く、至近距離でのシュートもよくあるので、それに対応できるよう体の壁や飛び出しなどのテクニックを覚える必要があります。